JBPA技術情報

ISO 16620 Plastics – Biobased contentの内容紹介と
バイオベース含有率の考え方

JBPA国際標準化アドバイザー
諏訪 頼正

1. はじめに

まず、バイオマスプラスチック製品に関する用語の英語と日本語の表記がどのように対応しているかについて確認します。

JBPA のバイオマスプラ識別表示制度でいうところの「バイオマスプラスチック」は、ISO規格では「biobased synthetic polymer」であり、「バイオマスプラスチック度」は「biobased synthetic polymer content」に相当します。

バイオマス原料や製品に関する用語は幾つかあり、biomass-based、biobased(bio-based)、あるいはbiogenic、他に欧州ではplant-basedという用語も使われます(さらに言えば、欧州では必ずbio-basedと記載されますが、USやISOではハイフンなしのbiobasedであることが多いです)。

また、biomass-based とbiobasedは日本語にすると同じになってしまいますが、厳密には同一ではありません。たとえば、工場排気の二酸化炭素により培養されたマイクロアルジの成分からポリマーが合成された場合、biomass-basedではあるが、biobasedではない、ということになります。

ISO TC61(プラスチック)/SC14(環境的側面) /WG3(バイオベースプラスチック)で作成されたISO 16620 – Plastics – Biobased contentにおいては、biobased content(バイオベース含有率)は放射性炭素(炭素14)測定結果に基づくものである、ということが共通認識となっています。

ただ、これらの用語に関しては、関係者間でもいまだ必ずしも統一された理解がなされているとはいえず、将来的にはさらに定義が変わる可能性もありますが、ここで取り上げるBiobased plasticは、大気や環境中の二酸化炭素、炭素源を取り込んだ植物、微生物を原料としており、炭素14で計測可能なプラスチックであることをご理解いただきたいと思います。

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