バイオプラスチック概論
1. はじめに
一般にバイオプラスチックスと呼ばれるものはバイオマス(非化石原料、特に植物由来)であるという視点と、生分解性(或いはコンポスト可能)という視点の二つが含まれ、用語を混同して使われることが多く見られるが、これらは明確に区別されるべきである。前者はバイオマスプラスチック、後者を生分解性プラスチックと呼ばれている(図1)。ここでは、各々について解説する。
2. バイオマスプラスチック
2.1 バイオマスプラスチックとは
バイオマスプラスチックとは、植物や微生物などの再生可能な有機資源を原料として作られるプラスチックとして定義されている。そのため生分解の有無に関係なく、バイオプラスチックには非生分解、生分解性の樹脂も含まれている。非生分解性バイオマスプラスチックは、従来の化石燃料由来のプラスチックと同様の性質を持つが、原料が再生可能なバイオマスであるため、環境への影響が少ないとされている。例えば、原料としてサトウキビから作られるバイオPE(ポリエチレン)や、トウモロコシから作られるバイオPC(ポリカーボネート)などがある。