JBPA技術情報

PCL ― ポリカプロラクトンポリオール

株式会社ダイセル
上原 和浩

1. はじめに

ポリカプロラクトンポリオール(以下、PCL)はポリエステルポリオールの一種であり、ポリウレタンの主原料や樹脂材料として、フォーム、塗料、接着剤、エラストマーなど幅広い用途で使用されている。当社は、1979年以降、PLACCELシリーズとして種々のPCLの製造・販売を行っている。本ページでは、PCLの合成方法や特徴、PCLを用いたポリウレタンの物性と特徴、および代表的な用途について述べる。

2. PCLの合成法

PCLは、ε-カプロラクトンを開環重合して得ることができる。原料であるε-カプロラクトンは、過酢酸等の酸化剤を用い、シクロヘキサノンを酸化することにより得られる(図1)。ε-カプロラクトンは、アルコールやアミン等の活性水素との反応性が高く、種々の樹脂や有機化合物を変性することができる。

図1 ε-カプロラクトンの合成法

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