PA11 ― ポリアミド11
1. ポリアミド11について
ポリアミド11(PA11)は、エンジニアリングプラスチックの1種であるポリアミド樹脂(ナイロン樹脂)に分類される熱可塑性の樹脂材料で、一般的なポリアミドであるポリアミド6(PA6)やポリアミド66(PA66)と比較すると、密度と吸水率が低く、柔軟性に優れ、耐薬品性にも特徴がある。類似のポリアミドであるポリアミド12と比べた場合、PA11は特に低温での柔軟性や耐衝撃性、長期耐久性等の点での優位性を持つ。
PA11はトウゴマの種子から得られる植物油であるひまし油を原料としており、構造中の炭素成分が植物由来であるバイオマスプラスチックである。日本バイオプラスチック協会が運営するバイオマスプラ識別表示制度のポジティブリストに収載されているが、生分解性は有さない。
現在PA11を商業的に製造・販売しているのはアルケマ社のみであり(商標名:Rilsan® PA11, リルサン® PA11)、1947年に量産を開始して以来、80年近くの歴史があるポリアミド材料である。